出会い

Read Me

Offline

Gallery

Last Update 12/03/21
王子様と秋の空 [将棋]
...more
 

Web Clap

9/22 拍手オマケ更新。にくきゅう。
Res

Mail Form

Res

Search

Recent Entries

  1. お年賀
  2. 冬コミお疲れ様&あけましておめでとうございます
  3. 冬コミ告知
  4. 病気過ぎる。
  5. そういえば、ゴチメ見てきたですよ。
  6. テスト投稿
  7. CAヅラさん
  8. ヅラさんNTR篇
  9. 夏コミ新刊通販開始しました&ダンガン2おもろかった
  10. 夏コミお疲れ様でした

2008年4月 5日

OPED解析

僕も弱虫ぶら下げて
 多分、
 銀さんの中には、あの頃の必死に泣くのを堪えていたヅラがいる。
 ヅラの中には、あの頃の必死に泣き叫んでいた銀さんがいる。

 ぎんづらは、幸せにならなきゃ駄目だ。


空を仰ぐ
 ひどいよー、これひどいよー。
 最初はすげえ興奮したけど、一周回って鬱だよー。
 もう、あの銀さんは泣いているようにしか見えないんだ。もういやだ、生きるのも死ぬのも怖くて、もういやだって、泣いているようにしか見えないんだ。

・OPコンテ演出が高松監督から藤田新監督に交代。今までの『楽しくゆるく、しかして切ない銀魂』という総合的なイメージから、銀魂の鬱方面を前面に打ち出したメッセージ性の強い画面へ。
・二ケツ疾走→万事屋カットというのは今まで通りの流れだが、一切笑顔のないハードさ。
・万事屋からすぐヅラへ。ターミナルをにらみつける、攘夷志士としてのヅラ。
・たまの瞳から、すなっくお登勢。万事屋の『家族』。
・そこから、一瞬の天導衆、宇宙船。ターミナル、たまの電脳とあわせて、『変化した時代』の象徴。
・船の上のもっさん、そして、万斉と高杉。
・近藤さんのソロカットから真選組。一気に画面が暗くなり、天気が崩れる=崩壊の予感。
・孤独でダンディなマダオ、そして忍者らしいさっちゃん。やっぱりハード面を強調。
・九ちゃんとお妙さん。竜宮編のため? 雨が降り始め、とうとう崩壊が始まる。
・ここで鴨のカット。
・壊れ始めた空から、攘夷時代へ。獅子奮迅の活躍を見せる攘夷四人。
・蹴り技も入れ、なりふりかまわず『喧嘩』する白夜叉銀さん。
・乱戦の中を横なぎで『斬り開いて』いくヅラ。
・『高く飛び』、敵を叩き斬るもっさん。
・敵の顔面を鷲掴み、喉を切り裂く『狂った』高杉。
・そして、正気を失ったかのような鬼気迫る銀さんのアップから、空への咆哮。
・曇天の空を 傘を忘れて 歩く彼女は 雨に怯えている。
・今にも崩れ落ちそうな空の下、それから自分たちを庇護してくれるものを失い、怯え、恐れおののきながら、それでも進むしかない。
・過去に浸っていた銀さんが我に帰り、笑顔のグラさんとぱっつあんに気付き、笑って空を見上げる。
・ので僕も 弱虫ぶら下げて 空を仰ぐ。
・怯えながらも進んでいった人を知っている。だから、自分も怯えつつも、弱さを自覚しつつも、恐怖に立ち向かっていける。

 ……よく出来てるわあ。
 薄暗い過去、重い過去を背負いながらも、たくましくプリミティブに生きている銀魂登場人物たちの別の一面を、これでもかこれでもかー、と。
 時代背景が動乱期であることにあわせて、『世界が崩壊していく様』を過去と現在を交えて描いている感じ。真選組崩壊の危機だった動乱編を、外側から固めた感じ。仲良し青春体育会系メイツだった真選組も時代の変遷の真っ只中に叩き込まれるということか。

 EDは、それぞれにとって『一番幸せな時代』を描いているわけですよ。
 曲のタイトルが『sanagi』。未来への希望と情熱をモラトリアムの殻の中で育てあげ、飛び立とうとする幼くやわらかい魂。
 その未来が、アレ。
 ひどい、ひどすぎる。
 自作を引き合いに出すのもアレですが、銀桂(&高)の世界というのは、『田舎の生活』のように萩の小さな町の中で、幸せに完璧に閉じていたのだと思うのです。それが、時代の流れの中に叩き込まれることで、切り開かれて崩れていったのだと。蛹を切り裂き、未成熟な溶けた魂が毒に晒され崩れるように。
 近藤&沖田、土方だけ夜のシーンなのもアレですね。三人一緒のシーンでないことから、おそらく土方が近藤と出会う前。始まる前=夜明け前。沖田の幸福な閉じた殻は、土方という毒で崩壊が始まっていったわけですから。しかし、それはあくまで夜明けであり、土方も含め新しいモラトリアムを日の光の下で築き上げるわけです。
 そしてそれは、崩れかけた空の下で、もう一度崩壊を迎えるわけだ。

 今回のOPとEDは、残酷な慈愛に満ち溢れている。
 必死で生きてるキャラクターたちの全てを見守る、この上もなく優しい視線で描かれている。
 銀魂という作品が、このようなスタッフに恵まれたことが喜ばしく、恵まれてしまったことが恐ろしいです。
 藤田監督、すごいなあ……