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2009年11月 9日

『思いつく話が大体長い』ってこういう感じ。

 3×3EYESの外伝が今度発表されるそうで。懐かしい。
 ヨーロッパゴシック的なものより、泥臭いアジア的なものに惹かれやすい自分としては、吸血鬼モチーフより、三只眼と无の関係性のほうがロマンを感じる。あれはとてもいい。
 観用少女並みにやおい同人誌のデファクトスタンダードになってもらいたい設定。


 もともと聖域に迷い込んだ人間の子供である銀さんは三只眼である先生に拾われ、同じく三只眼の桂、高杉と共に育てられる。
 三只眼と人間の間に確執が起こり、争いを好まない先生は人化の法を自らに施すことで敵意がないことを示そうとするが、両陣営からの妨害があり人化の法は失敗。それをきっかけとして戦争が本格化する。ちなみに、その時に先生は封印状態となり、延命措置のために高杉は自分の左目を贄にしている。
 人間でありながら三只眼に与する銀さんは、自らを妖魔と偽りながら戦争に参加。桂から何度も人間のところに戻れと言われるが、自分を捨てた人間を同胞とは思っていないと突っぱねる。
 戦争終盤、崑崙の最終防衛線を守る銀さんと桂。銀さんは瀕死の重傷を負ってしまい、最後の力で桂を聖域へ戻し崑崙を封印しようとするが、その寸前に桂の術により无化させられ、再び目覚めた時にはすでに崑崙は陥落、聖域は崩壊していた。
 三只眼たちの行方も知れず、仕方なく人里に戻った銀さんは、鍛えた妖術と不死の体で生計を立てる。何度も死ぬような目に会っては再生を繰り返すことで、自分が无である限りはどこかで桂が生きているということを再確認する日々。
 そんなことが何年も続いたある日、街中で突然、桂と再会する。しかし、その桂は額の第三の目を封じられ、霊力も弱まり、頭のねじも少々緩い天然電波状態だった。聖域での記憶もおぼろげで、銀さんを認識はしているものの无化したときのことは覚えていない。
 あまりの変貌っぷりに『お前は桂じゃねえ、ヅラだ』と呼ぶことで桂との区別を計るも、少しずつ距離を縮める二人。
 しかし、ある日現れた高杉にヅラが攫われてしまう。この数年で、先生の延命のために額の目まで捧げた高杉は、桂と自分を人化の法に捧げることで先生を復活させることを企んでいた。
 桂の額の目を封印したのも高杉であり、それは聖域を崩壊させた桂への罰であり、あの日、生き残った三只眼たちを封印空間に飛ばすことで、絶滅を回避させた代わりに衰弱してしまった桂の霊力を回復させるための措置だった。
 人化の法のために桂の封印を解く高杉。しかし、儀式が始まる寸前に銀時が乱入。本来の霊力を取り戻した桂と共に脱出し、人化の法は未遂に終わる。
 額の目が開き記憶を取り戻した桂に、何故あの時あんなことをしたのか、何故自分を无にしたのか、何故姿を消したのかと問い質す銀時。
「貴様を犠牲にして生き延びても、そんなものに意味はないと思った」
「もう俺たちは滅びることが決まっている。貴様までそれに付き合うことはない」
「でも、貴様がいない世界を生きるのも、貴様が俺のいない世界を生きるのも嫌だ」
「俺が生きている限り、お前に生きていてほしい。俺が死ぬまで、お前にどこかで生きていてほしい」
「単なる俺のワガママだ」
 桂を抱きしめる銀時。再び顔を合わせたときには、すでに封印は効力を取り戻しヅラに戻っていた。
「どうした、銀時? 先ほど高杉が現れて、なにか騒いでいたが……」
「……お前ね、勝手にどっかフラフラしてんじゃねーよ。お前に何かあったら、俺が痛い目にあうんだよ」
「む、それはそうだな。俺が死ねば貴様も死ぬしな」
「そうなんだよ。だから……ちゃんと俺の手が届くところにいろ」
「分かった。気をつけよう」

 ……てゆー話をいつか描こうと思ってたんですが、今書いたからいいや。ちゃんと描くと超長いし。