2010年6月 3日
貞エヴァの未読分まで買ってきてしまった
元来綾波原理主義者なのでアスカに特に興味はなかったんですが、破のアスカは好きだなあかわいいなあ、と思っていたら、どうも破アスカに感じる可愛さはミサトさんやリツコさんと同じ『大人の女性の可愛さ』に近いっぽい。
破アスカには加持さんに憧れると言った少女性が排除されている代わりに、正式な軍人という社会的立場が与えられ、シンジに対しても『しっかり仕事しろ』と説教したり、『パイロットやってれば食うには困らない』だのえらい世間ズレしてる。精神がとっくに成熟済み。
その上でシンジや綾波を見て『いやあ、頑張って大人になっちゃったけど、もうちょっと甘酸っぱい青春を楽しんでみてもいいかなあ』と思うようになったわけで。
となれば、こんなアスカにテレビ版のトラウマ攻撃が効くわけもなく、物理的ダメージを与えるしかなかったわけです。たくましいね。
テレビ&旧劇エヴァの三人のチルドレンはどこまで行ってもお母さんとお父さんの影響から逃れられず、綾波さんのシンジへの愛情も恋愛と母性愛がごっちゃになって『気持ち悪い』と拒否されるに至ってしまった(だから母性を持たないレイであるカヲルが受け入れられたわけだけども)。
しかし、破のチルドレンは立派に親離れしてるわけですよ。シンジさんはお父さんを怖がらないし、アスカは自分で自分を認めてるし、綾波さんは好きな男の子のために慣れない料理も頑張るわけです。ゲンドウが綾波さんに見たユイの影は『息子を愛する母』ではなく『自分を愛する妻』の幻影だろう。
破の爽快感はチルドレンが『自分で自分のために走る物語』だからかもしれません。
まあ、つまり、なにかというと、やっぱり晋ちゃんってアスカポジだよね、って、そういう話。
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