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王子様と秋の空 [将棋]
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2007年9月25日

月に果実の実るころ

 銀桂&万事屋。月見。
 なんつーか、胸焼けしそうな話です。


 ここだけの話、銀時は桂の童貞喪失がいつだか知っている。
 十四の中秋の名月の夜だ。
 先生が江戸へ行き、留守を任された桂(その頃はまだ、桂の姓は継いでいなかったが)と銀時が塾生みんなで月見をしようとした夜だ。
 牡丹堂の女将さんが団子をくれるというので、行ってくる。
 そう言って、下ろしたての紬に着替える桂を見て、なんとなーくいやな予感はしていた。牡丹堂の女将さんと言えば、旦那さんを亡くしてから三年女手一人で菓子屋を切り盛りしてきた後家さんで、年はもう三十を越えているが苦労の割りに娘らしさを残しており、見た目ちょっと色っぽい若年増という感じだ。ついでに、祭りの夜なんかは里中の若い者が揃ってお世話になっており、女将さんで筆下ろしするのがここら一帯の若者の常識となりつつある。
 さらに言えば、満月の夜は夜這いの定番だ。
 カッチカチの堅物である桂は、そういう情報にはとことん疎い。そのくせ、この里一の美人と誉れ高い女将さんに淡い憧れを抱いている。
 俺が行くという銀時の言葉も無視して、風呂敷を持って出かけていった桂の後姿を、『ああ、戻ってくるときは、もう俺の知らない小太郎なんだろうなあ』と見送ったのをよく覚えている。
 事実、一刻もして戻ってきた桂は、今まで見たこともない桂だった。団子の入った包みを胸に抱え、頬を赤く染め、ぽやーんと心あらずな表情でふらふらと戻ってきた。月見が始まってもみんなの輪には入らず、縁側の端っこでひざを抱え、ぼんやりと庭を眺めていた。
 高杉が心配して声をかけても上の空。何を問いかけても、『んー』とか『あー』ばかりで要領を得ない。
 ああ、もう食われちゃったな、と。美味しくいただかれちゃったな、と。ちょっとばかり切なくなった。
 まだ女は未経験だった銀時からすれば、先を越された形になったが、不思議と桂が『男』になったという感じはしなかった。
 なにせ当時の桂といえば、今以上に華奢で色が白く、袴さえ履いていなければ女の子にしか見えなかった。下手すりゃ、袴を履いてても女に間違えられた。
 それが耳まで桃色に火照らせ、ぷっくりと潤んだ唇を半開きにしてぼんやり月を見ていれば、『一人前の男』というより『美味しくいただかれちゃった仔兎』である。赤飯炊いてやろうか。
「なー、小太郎」
 何気ない振りで隣に座る。
「んー…」
 やはりぼんやりした声しか返ってこない。普段であれば、『擦り寄るな暑苦しい』と拒否されるような近さにまで近づき、耳元に口を寄せる。
「気持ちよかった?」
 ただでさえ赤かった桂の顔がさらに真っ赤になり、ぎょっとした目つきで銀時を振り返る。どうしてばれたのか(ばれいでか)。そう言いたげに唇を震わせ、じんわりと目が潤む。
「……うん」
 小さく頷く桂にぞくりとしたものを感じて。
 周囲の目がないことを確かめ、銀時は唇を奪った。

 夏のあの日以来、幾度か肌を合わせてはいたが(何せ思春期なもので)(別名春機発動期なもので)、桂にとってこの行為はあくまで『絆』を確かめる行為であり性的快楽は二の次のようだった。声を出して楽しむより、歯を食いしばって耐えているときのほうが多い。
 それがこの日を境に変わった気がする。肌を吸い合い、柔らかく弱い部分を探りあうこの行為が、『気持ちいい』ものだと気付いたのかもしれない。
 少なくとも二回目を強請られたのは、この夜が初めてだった。


「……ということを、思い出したんですよ」
「思い出すな、馬鹿者」
 団子を丸めつつ、忌々しげに眉をひそめた桂が吐き捨てる。
「あれだろ、お前の人妻好きってアレが原体験……って、いてぇ!?」
 粉で汚れた拳の代わりに鋭いローキックが飛んできた。慌てて銀時は台所の隅へ逃げる。
「怒るなよ、誰でも通る道じゃねえか!」
「黙れー! 忘れろ今すぐ忘れろ豆腐の角に頭打って忘れろー!」
 桂にとっては相当恥ずかしい記憶らしい。まあ、恥ずかしかろうな。童貞を失ったのと同じ夜に、『こっちのほうが気持ちいいだろ?』とねちねち女のようにイかされ続けた記憶など。
「だって銀さん心配だったんだもの。あのままヅラくんが女遊びに目覚めて、銀さんとエロいことしてくれなくなったらどうしようって、心配だったんだものー!」
「貴様ぁ! 黙らんと本当に叩き斬るぞ!」
 珍しく、桂が顔を真っ赤にして激昂している。かわいい。
「仕方ないじゃーん? ほら、俺達幼なじみですから。お互いの全てを知り尽くしている仲ですから。ねえ?」
「……俺は、貴様の童貞喪失がいつだか知らんぞ」
「……あれ? そうだっけ?」
「知らん」
「……そりゃあれですよ、ヅラくんですよ。他にいないじゃないですか」
「俺を勘定に入れるな。女だ、女」
「…………」
「俺達はお互いの全てを知り尽くした仲だろう? いい機会だ、話せ」
「……そろそろ新八と神楽が帰って……」
「言わねば、今夜、俺が貴様の処女を奪う。腕づくでも」
「……本気だな、オメー」
 こくりと頷く。やると言ったらやる、こいつは。真剣を持ち出さねば、逃れることはできまい。
「……あのー……ほら……あの日ですよ……アレ……」
「だから、いつだ」
「あの、遊郭の……遊びに行った時……」
「もしかして、柳田の棟梁に連れて行ってもらった時の話か? あれは貴様、酒を飲んですぐ潰れて……」
「いや、あの、京で……島原の……ほら、坂本と一緒に……」
「…………」
「…………」
 ごぁっわしゃーーーーーーん
 銀時の頭に、ボールとナベとザルがまとめて叩きつけられる。
「ぎんときっ……! きさまっ……! さかもとと島原って! それ、十七か十八のころの話だろうがああぁ!!」
「……はい、そうです」
「おまっ……! そそそ、それ、それまで女も知らんと……!! おおおれにあんなことをーー!?」
 『あんなこと』の数々を思い出し、思わず桂は粉だらけの手で顔を覆いうずくまる。銀時が常に余裕があり、いかにも手慣れたふうだったので、桂は信頼して不慣れな行為にも身を委ねていたのだ。それの全てが耳年増によるものだと知った今、禄に知識もない子供がどんだけのことをしてきたのかという恥ずかしさで、穴掘って埋まりたい気分である。
「……ごめん、ヅラくん……こう、いろいろ試してみたいお年頃だったもので……」
「うるさい、ばか」
 声が半泣きだ。
「ヅラー、謝ってんじゃーん」
「黙れ、許してほしければタイムマシン持って来い。俺は九歳の正月に戻る」
「そこまで!? そこまで戻るの!?」
「思い起こせば、十の頃にお前に変なもの教わったせいで、俺の人生は狂ったんだ!」
「俺のせいかよ! それに、あれはさあ……!」
「……すいません、なんか不穏な会話っぽいんですけど」
 知らぬ合間に台所に現れた新八の声に、二人一緒に振り向く。
「……どこから?」
「タイムマシンの辺りから」
 一番やばい部分は外れていたようで、胸を撫で下ろす。
「どーせいつもの痴話喧嘩ヨ。いい加減にしてほしいアル、マジで」
 やれやれと首を振りつつ、神楽が台所を覗き込んでくる。
「リーダー。痴話喧嘩ではない、ただの喧嘩だ」
「うるせーヨ、あれが痴話喧嘩違う言うなら、この世の夫婦喧嘩はすべて警察沙汰ネ。わかってちょーだいは訴訟番組になるヨ」
「川合俊一にどんだけの甲斐性求めてんだよ。神楽ぁ、ススキはちゃんと……」
「取ってきたアル、ホラ」
 のっそりと定春が顔を出す。その背には、こんもりと小山のようにススキが積まれていた。
「そんなにいらねえええええ!!」
「これだけあれば、ハイジのベッドも作れるネ!」
「作らないから! あれ、ワラだから! 定春、宝塚のレビューみてえになってるじゃねえか! 私の通った後にはススキ一本残らないアルってか!」
「……ちょっと素敵だな」
「宝塚に反応するな、ヅラァ! あーあー、根ごと取ってきやがって、泥が……新八ぃ! ツッコミサボってんじゃねえよ!」
「サボってねえよ、必死だったよこれでも! でも神楽ちゃんが、祭りじゃ祭りじゃって……」
「こんくらいやんねーと、お月様も盛りあがんねーヨ」
「月見は月を盛り上げるためのものではないぞ、リーダー」
「じゃあ、今から私が作るアル。ちゅーしゅーのめーげつは満月フィーバーデーネ。出玉大放出ヨ等価交換ヨ、ニーサン!」
「……リーダーが言うなら仕方あるまい」
「仕方なくねえよ! オメー、天人の小娘の一言で日本の伝統行事変えてんじゃねえよ、それでも攘夷志士ですかコルァ!」
「あー、やめて神楽ちゃんやめて! 床に泥ススキ撒くのはやめてえ!!」


 顔中粉だらけにした桂と、体中泥だらけにした神楽が風呂から上がるのを待っている間に、エリザベスが酒の買出しから戻ってきた。早速ベランダに月見の席を設える。
 月見って言うか、『ススキに埋もれて団子を食おう』の席になっているが。
 神楽はお妙のお古の浴衣を着せてもらい、非常にご機嫌だ。ススキを根ごと引っこ抜いてくるバカでも、一応は年頃の娘なのだと実感する。
「それで、貴様は何でいつもの甚平だ」
「……持ってねえもん、浴衣なんて」
「貸してやろうか?」
「お前のは身頃が合わないからいい」
 前身頃が全く足りず普通に歩いても腿まで割れ、座れば胡坐もかけないのだ。ほんとコイツ、なんでこんな細いんだろ。腎臓とか肝臓とか足りないんじゃねえの。
 紺地の矢鱈縞に海老茶の帯と桂の浴衣は相変わらず地味な色合いだが、桃地に朝顔と流水紋の神楽の浴衣を引き立てることには一役買っていた。本当に桂は神楽に甘い。
 共にまだ乾かない洗い髪を簪一本で纏め上げ、ベランダで桂が持ってきた月にまつわる絵物語を読んでいる。神楽の透けるように白い肌と育ちきっていない筋の細いうなじ、桂の青白い石膏細工の如き肌と細い骨で影作られた盆の窪が月光に晒されている。その隣に、なんか白くて丸くてでっかい物体もいるけど、あえて視界からは外した。
「銀さん、銀さん」
 室内からその後姿をぼんやり眺めていると、新八が冷えたビールを持ってきた。顔を見上げれば、複雑な形に眉と唇の端を曲げて頬の筋肉を指差している。己のそこに手をやれば、自分の頬がえらい緩みまくっていることに気付いた。デレデレ、という感じに。
「そんなに奥さんと愛娘がかわいいですか」
「……ねえ。君らはいつからヅラをそういう目で見るようになっちゃったの?」
 銀時がそう言えば、新八はため息と言うか呆れると言うか吐き捨てると言うか、実に数多の感情が入り混じった『ハッ』という息をついて、隣に腰を下ろす。
「そーゆー目もなにも、一番そーゆー目で見てるのは銀さんでしょ」
「何言ってんの、ヅラだよアレ。あのウザくてバカでウザくてめんどくさくてバカでカッチカチのテロリストなヅラだよ?」
「そうですね。それで、銀さんの腐れ縁で幼馴染で盟友で背中を預けられる人で大事な人な桂さんですね!」
 ……言い返せないなあ、こんちくしょう。
「銀さん、あのですね。僕の家族は姉上一人だけです。でも、銀さんと神楽ちゃんは、また別の家族だと思ってます。これは今でも変わってません」
「……さいですか」
「でもね、姉上はいつかお嫁に行くんです。神楽ちゃんもお嫁に行っちゃうと思います。……多分」
「……行けるといいね」
 あんな怪物を嫁にもらえる生物がこの世にどれだけいるか不明だが。だから、絶滅しかけてんのか、夜兎。
「僕もいつかお嫁さんを貰うと思います。今はお通ちゃん一筋ですけど」
「貰えると思ってんの? 銀さんも貰えてないのに?」
「……銀さんははぐらかしてるだけでしょッ!!」
 うわ、怒った。メガネが怒った。
「僕らはずっと銀さんと一緒にいたいです。でも、いつか、銀さんとだけ一緒にいるわけには行かない日が来るんです」
「別に平気だよー。銀さん、今まで一人で生きてきたもーん」
「嘘じゃないですか」
 成長したなあ、こいつ。
「僕もずっとそう思ってました。銀さんは一人で何でもできる、どんなところでも生きていける、ゴキブリみたいにしぶとくて強い人だと思ってました。でも、それは……」
 新八はわずかに言いよどみ、舌の上で言葉を確かめるように唇をゆがめ、窓の外を確かめ。
 意を決したかのように、再び口を開く。

「桂さんが、いたからでしょう」

「うん、そうだよ」
 あっさり肯定されるとは思っていなかったのだろう。息を飲んだ新八の声はひっくり返っていた。
「だったら……!」
「だったら何よ。ヅラとあの白いオッサン引き取って、家ん中で割烹着着せて家事させとけってか。仕事済ませて家帰ってきたら、炊き立てのご飯とあったかい味噌汁とほくほくの煮物が揃ってて、みんなで手を合わせていただきますってか」
 新八くん、そりゃ悪い冗談だよ。生き残りの蚊が飛んできたのを、団扇で追い払う。
「そういう時期もあったよ」
 新八が眼鏡の奥の目を丸くする。いや、そう期待しているようなものではない。
「もう十年位前か。5、6人でプチテロみたいなことやっててさ、街中で天人捕まえて色々情報引き出すっての。まあ、それで同じ家にこそこそ住んでたんだけど。どいつもこいつもズボラでさあ、掃除洗濯やったことねえし、家中荒れ放題でさあ。ほら、ヅラのやつ神経太いけど変な部分で生真面目じゃん。ちゃんとしてるもんがしてないのが許せないタイプだろ。いきなりブチ切れて大掃除だ家事分担だ言い出してさ。それ以来お母さんですよ。朝起きたらみんなで布団片して、晴れてたら干して、洗濯やって、米炊いて」
 軍資金は少ないのだからと店先で値切って、食べ盛りの若僧たちが満足できるだけの食事に頭を悩ませて、
「楽しかったよ。家族ごっこみたいでさ」
 俺とヅラ以外、全員死んじゃったけどね。
「あいつは変わらねえよ。昔っからああだよ。初めて会ったガキのころからあのまんま。勉強できるくせにバカで、クソ真面目すぎて思い込み激しくて、世話焼きで、鉄面皮のくせに短気でよ」
 自分たちの間柄など何度も変わった。剣術で負けて本気の大喧嘩をした。他の子供を構うのに嫉妬して三月も無視した。不安定さに流されて肌を重ねた。自分の所有物のように扱って殴られた。戦場に行った。人殺しになって共にわんわん泣いた。友が死んだのに涙が出ないのを殴ってまで泣かせてくれた。女の恋人が出来て疎遠になった。別の男に心傾いてるのではと邪推して強姦した。置いて逃げ出した。また会った。
 それでも、あいつは、何も変わっていない。
「だから、このまんまでいいじゃん」
 新八くん、これは秘密の話なんだがね。
 仮にだ。
 ある日、ヅラがボロボロになってうちに駆け込んできて、
 もうやだ、逃げたい、助けてくれ、もうこんなのやだって泣き喚いたとして、
 多分、俺は助けるよ。
 コネでも金でも刀でも何でも使って、あいつを守り通しちゃうよ。
 ヅラのために世界を敵に回しちゃいますよ。
 そんなことにはならないだろうけどさ、あいつはヅラだから。
 俺や神楽や、お前に迷惑かけるくらいなら、てめえで腹切っちゃうだろうけどさ。
 でも、そうはさせない自信があるし。
 あいつは、そうなる前に俺に頼るだろうし。
 それに、そうなっても、ヅラはヅラだから。
 俺は、あいつを信じているから。
「それまで待とうよ」
「……銀さん」
「なに?」
「胸焼けしそうです」
 げんなりした顔の青少年の背中を叩いてやる。
「悪いねぇ。ある意味、オッサンってのはもっともピュアな少年だからさあ」
「ピュアすぎて、魚も住めませんよ……」
 いいことを言う。魚などに邪魔されてなるものか。
「銀ちゃあん。もう団子食っていーい?」
 絵物語は早々に飽きたらしい。飢えに耐えかねた神楽の声がする。
「待て、リーダー。まだ月はそれほど盛り上がってないぞ。もっと団子を見せびらかして、テンションを上げさせるべきだ」
「もう無理ネ。腹減ってこっちのテンションダダ下がりヨ。祭りはまずこっちが盛りあがんねーといかんアル。私たちが盛り上がれば月も釣られて盛り上がるネ!」
「ううむ、リーダーは、祭りというものの本質を理解しているのだな……!」
 よし、食うぞ銀時。先に全て食べられてはかなわない。よっこらせ、と腰を上げる。
「新八ぃ」
「はい?」
「俺の心配もありがたいけど、まずテメエの心配をしやがりなさい」
 お父さんは、いつまでもアイドルに現を抜かしている君が心配です。
「余計なお世話です」
 いつまでも幼馴染とピュアな初恋やってる人に言われたくないです。
「ピュアじゃねーよ、結構アレよ、年相応に爛れてるよ? 今だって、あの浴衣のうなじにこう……」
「あーもー、黙れクソ親父ィ!!」
 ススキに埋もれたベランダ。クラインの胃袋を持つ愛娘と指名手配犯の嫁(性別、男)。家庭に潤いを与えるペットは、家計を逼迫させる巨大犬と月よりも真ん丸い謎の宇宙生物。
 この場に正しい存在など黒蜜ときな粉を添えられた月見団子くらいなもので、まあ、そんなものでいいのだと思う。

 正しいことなど、それくらいあれば十分なのだと思う。

comments

楽しく拝読いたしました。なんか桂さんがかわいそうになってきました……。
神楽さんと桂さんのやりとりが可愛らしいです。今回も大変美味しくいただきました。月を盛り上げるという発想には参りました……。流石だ神楽さん。
ラスト一行が大変好きです。

>身頃が合わない
逆を経験してます。着物は横はフリーサイズってアレ嘘ですね。譲られた付け下げがもう「……襦袢の変わりに肉襦袢必須?」とか真顔で聞きたくなるほど横にビッグで(でも袖丈は丁度)。ここまで来ると着ること自体がほぼ不可能です。大は小を兼ねません……。
なるほど銀さんの着物を桂氏が着ればあんな感じになるんでしょうか、おかげさまで楽しいことに気づきました。

  • 悠宇
  • 2007年9月26日 23:17

ヅラと銀さんは、基本的に互いの人生を乱しあって生きていると思います(笑)。
Wカレーは一人ずつでも銀さんの手に余ってるのに、二人揃うと手が付けられないところが萌えです。

私は逆に、○年前と○kgも体重が違うので、当時仕立てた着物が着れません……『で、脇線をどこに合わせろって?』状態です。
まあ、『きつくて着れない』『大きすぎて肩から抜ける』という事はありませんけど、『身体に巻きつけることが出来る』というだけですよな……フリーサイズではある。フリーすぎるだけで。
まあ、もっと着物が着られてた時代には、ルーズな着方も一種のファッションスタイルとして定着してたでしょうから、サイズ合ってなくても着こなし方があったんでしょうけど(ちびTやB-BOYファッションみたいな)、今の時代じゃ無理ですよねえ。

  • まつえー
  • 2007年9月30日 14:48