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2007年10月16日

聖女キャラ

最近の少年漫画では見ないタイプだ
 なんつーかヅラは『英雄』としてみると、本当に古臭いというか、ジャンヌダルク系のキャラだな、と。悲壮感あふれるっつーか。周囲がオッサンばっかだし。
 銀さんは隣にいると『この人がいれば何とかなるんじゃないか』と思える半径3メートル限定英雄、坂本は『こいつといるとものすごく面白いことが出来そうな気がする』という割りと少年誌では多いタイプの英雄、高杉はそれこそ魔王タイプの英雄。
 ヅラは、死んでいった仲間とか使命とか運命とかを美形顔と細い体に背負っちゃって、イデオロギーとか唱えちゃって、もうほんと古い。で、そんな悲壮な姿に、『ああ、この人を支えたい』と人が寄って来るんじゃないかと。
 変な意味でなく、『みんな、お前さんに恋していた』(by秋山瑞人『EGコンバット』)みたいな状態なんじゃないかと。先行き見えない戦いの先頭をこんな強くて美人で一見か弱そうな人が突っ走ってたら、そりゃみんな恋するわよ。それの側に、鬼のように人を斬る銀さんがいれば、そりゃキラキラした伝説にもなるわよ。

 だから、攘夷党が桂さんファンクラブ状態で突出した側近が特にいないのは、すごくリアルだなあ、と思うのです。すでにある伝説を崇め奉ってるような感じなんじゃねえかと。