2007年11月19日
お気に入りだったけど、ボツ
ぴんぽーん。
「すいませーん、ヅラくんいませんかー?」
「生憎、ヅラと言う者はここにはいない。他をあたってくれ」
「いるじゃん、ヅラ」
「ヅラじゃない、桂だぁ!」
ガラリと戸が開く。二ヶ月以上ぶりのやり取りは相変わらずだった。
「よ、元気?」
「貴様こそ元気か、傷が破傷風になっていないか、膿んで緑色の汁とか出ていないか、虫が卵を植え付けて気が狂うような痒みに襲われていないか、脊髄に銀色の金属片が埋め込まれてはいないか、それが宇宙から受信する六角電波を防ぐために部屋中にアルミホイルを貼っていないか、天人は実はアルタイル星雲に存在するマイクロブラックホールを通り抜けたことによって時間軸を越えてきた未来の地球人で都合のいい歴史に作り変えるための変革を企んでこの時代に降り立ち、しかしそれによる歪みと歴史の修正力によって弾き飛ばされそうになっており、ああそうであれば攘夷活動ももう少しやりようがあるのだが、まあ上がれ」
「お前の中で、俺はどういうイメチェンを遂げていたんだ……?」
「傷は本当に大丈夫か?」
あ、一応、心配はしているのか。
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書きかけSSの中で使う予定だったやり取り。
キャトルミューティレーションが過去の事実として認識されてる以上、このネタは使えないな、と、今気付いた。ちえー。
つーか、天人の設定から言ってぎんたまの世界観ではキャトルミューティレーションはないだろうと思ってたんだがな。裏切られたな。
- at 00:27
- in 戯言