2008年4月18日
あー、そうか
アニメ見たあと、19巻読み返してて気付いた。
銀さん、伊東派の無線を聞いて、伊東が真選組の内乱を攘夷派のテロに見せかけようとしていることを知る。
↓
万事屋ご一行、隊服でご登場。
↓
攘夷志士(鬼兵隊)が関わっており、内輪もめだけではないことを知る。
つまり、あそこで隊服着てない人間が乗り込んでいくと、『攘夷派が関わっている』というデマに信憑性を与えてしまうわけだ。
特に、一度放逐されたツッチーを連れて行く&自分たちも攘夷派の疑いをかけられたことがある以上、万が一近藤救出に失敗したとき、『逆恨みした土方が攘夷派連れてきて、こんなことやったよ! なんとか撃退したけど、運悪く近藤さん死んじゃったよ! 攘夷派許すまじ!』って伊東に言い訳与えちゃうことになるわけだ。
事を全部、組内部の事件に見せるために、自分らも隊服を着たと。
あー、なるほど、そういうことね。ちゃんと言ってくんなきゃわかんねえよ、これ。
なんとなく、場のノリと気分だと思ってた。あと、ツッチーにも言ってたように土方派の隊士の戦意高揚?
あと、基本的に組とか幕府関係者が攘夷派を言うときは『攘夷浪士』で、銀さんが言うときは『攘夷志士』なのね。ちなみにヅラは、自分たちを『攘夷志士』、それ以外の過激派を『攘夷浪士』といいます。ここら辺、まだ現役で攘夷活動やってるヅラと銀さんの違いだな。
アニメのかもしれない運転で、銀さんがヅラに『攘夷浪士』って言ってたときに感じた違和感はこれのせいか。
……しかし、よくよく読むと、動乱編の銀さん、ツッチーよりよっぽど頭切れるな。
まえらが『のし上がった二流の上』で、攘夷が『ドロップアウトした一流』だと思ってるんですが、やっぱ基本的に銀さんはスペック高ぇなー。
ツッチーは現状どうあがいても銀さんに敵わないからこそ、これから成長の幅があり、銀さんはすでに最高スペックを持っているからこそ、自分がそのスペックで出来ることを考えていかなくちゃならない。
動乱編はそういう意味で、主人公とそのオルタナティブが『自分がどう生きていけばいいか』のターニングポイントになる話で、そこから竜宮編の『過去を肯定することで未来につなげる』話に繋がったり、文通編の『自分が見守るものの成長』の話に繋がっていくと思うんだぜ。
だから、ある意味ツッチーの成長物語って動乱編で終わっちゃったようなもんだよね。『これからも頑張っていきます』って言う。銀さんの物語は、『終わってしまったものや失ってしまったものを、どうやって取り戻していくか』って物語だからまだ描くことはいっぱいあるんだけど。
- at 02:00
- in 戯言