2009年8月 2日
エヴァ最終話
3年ぶりくらいにみた。EOEは結構何度も見てんだけど。
大人になってから見ると、結構普通の最終回に見えなくもない。というか、これ以降、セカイ系&主人公の内面を掘り下げる最終回がデフォになってしまって、相対的に普通に見えるだけか。
とりあえず、『お前は、色々と気にしすぎ』という感想は昔から変わりませんでした。でも、昔よりスッと自分の中に入ってくるのと、シンジさんにそんなイライラせず『バカだねー、この子』という生あったかい目で見られるようになったのは、自分の変化だと思います。
あと、25話のミサトさんは、色々と気にしすぎだと思うよ。そんな無理に立派な大人になろうとしなくていいじゃない。誰もアンタに内面まで完璧超人でいろなんて思ってねえよ。
でも、あの時代は『大人は、完璧に大人』でいるのが当たり前で、『大人でも中身は子供』が許されるようになってきたのは、最近の話なんだよねえ。
エヴァを思春期にリアルタイムで見ていた世代って、ちょうどロスジェネ世代(今の30前後)でもあるわけですけど。
銀さんみたいな『色々乗り越えている大人だけれど、色々引きずったままの子供』という大人像が少年漫画の主人公足りえているのは、空知みたいなロスジェネ世代が描いて読んでるからなんだろうなあ、と思います。子供にとってはちゃんと大人だけど、大人から見ると自分が中学生の頃から成長してると思えないし、やり残したこともいっぱいある。自分の中でさえ大人な部分と子供な部分がない交ぜになってるのを、『でもいいじゃん、生きているんだから。豊かじゃないけど、毎日楽しいよ?』ってそのまま受け入れるライフスタイルっつーのは、やはり00年代の主人公像なのでしょうな。
10年代はどうなるんだか知りませんが。
はえーな、21世紀の1/10がもう過ぎていくのか。そりゃ、エヴァも熱血ロボットアニメになるわ。
- at 08:03
- in 戯言