2010年6月17日
なんで薄ら寒いのか
私的にはネガティブ内容でも何でもないんですが、人によっては冷水ぶっかけられたような気持ちにならないでもないと思うので、追記で。
今週の万事屋が薄ら寒いと思った人向け。私だけかもしれないけど。
今までのギャグでは、万事屋にマダオが罵倒されようがヅラさんがバカ呼ばわりされようが、いざというときは自分より周囲の幸福を優先して走れる万事屋だからこそそういうのも親愛の表現の一つであると受け取れてたんですが、四天王編での完全な自業自得の事態の中で『俺の平穏を乱すなら誰にでも喧嘩売る』と実際に過去の恩人ぶん殴ってる姿を見ると、もうそういう目では見れないっつーか。
お前らなんぞになんでヅラさんが馬鹿呼ばわりされなきゃいけねーのってイラっとくるっつーか。
ヅラさんの味方でも何でもないヤツに、ヅラさんを罵倒する権利はないっつーか。
私は徹頭徹尾ヅラさんの味方なので、ヅラさんの味方じゃない人をフォローする気はないです。万事屋は攘夷派だなんだではなくて、単純に『誰かの味方』だと思ってましたが、誰の味方でもなく『俺の味方』でしかないのが分かったので。
まあ、四天王編のシリアス補正で万事屋の頭がおかしくなっていたのだ、と思うことにします。
地雷也編の銀さんの頭おかしいっぷりも大概だったし。
あれは『浅い付き合いのツッキーより自分の思い出が優先されても仕方あるまい』だったけど(ツッキーが哀れでならないが)、今回は明らかに深い付き合いの人を自分のキャッキャウフフのために切り捨てたからなあ……しかも、その事態を招いたのは自分なのになあ……
『俺のATフィールド犯したヤツ全員ぶっ殺す!』というのは高杉さんのお家芸だと思ってたのですが、高杉さんはしっかり『自分の問題に目をむけるのも大事だけど、世間とうまくやっていくのも大事』と惣流さんから式波さんに成長を遂げていたので(というか、ヅラさんの前でだけは惣流さんに戻るというのが実際のところなのか)、ぶっちゃけ銀さんひとりだけ旧劇の世界に取り残されちゃってる感じ。
いや、自分から望んで戻っていったのかもしれないけれど。もはや、旧劇というよりTV版の世界に近いけど。ミサトさんに『ゆーあーなんばーわん!』って言われて調子に乗っちゃってる状態だけど。
なんだろう、こいつをどうにかするには参号機事件でも起こすしかないんだろうか。それが紅桜のヅラさん行方不明だと思ってたけど違うんだろうか。
ミサトさんが『自分の望むもののために戦え』って言ったのは、お前の箱庭守るために戦えって言ったんと違うで。お前が自分以外の望みのために戦って踏みにじられて、自分が守るべきものを全て壊されて、その焼け野原からもう一度戦場に戻ってきたからこそ『もう自分たちのことなんか考えなくていい、あなたは自分が守るべきもの守ってきたものの本当の価値を知っているから、そのためだけに戦っていい』って意味やで。
シンジさんは親の元に戻ってきたからエヴァに乗ったんやない、親を乗り越えたからこそエヴァに乗れたんやで。
四天王編の銀さんがやってたのは、式波さんやトウジを傷つけたネルフに復讐するためにエヴァ持ち出したシンジどころか、不祥事でエヴァから下ろされかけたから勝手にエヴァ持ち出して第三新東京市ぶっ壊して『俺からエヴァを奪うな、俺をエントリープラグの中にいさせろ』ってわめいてるようなものだ。
せめて、四天王編を紅桜や柳生編の前に消化してれば、もっと違って見れたんだと思うんだがなあ。順番間違ってるよなあ。どんどん内面世界に落ちてってるもんなあ。
紅桜編が銀魂で一番スケールでかいって言うのは違うだろと思ってたけど、たしかにでかいよ。銀さんのスケールが一番でかいよ。紅桜篇でもお猪口みたいなもんだけど、吉原以降はお猪口の裏どころか耳かき一杯だよ。
- at 01:23
- in 戯言