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2008年6月 3日

死にたくなるような昨日は君のせいじゃない

 『君の声は僕の恋』、内容が内容なだけにたくさんの感想をいただきました。
 一つ一つにお返事することが難しいので、後書き的なものと、皆様のメールを読ませていただいて思ったことについて書くことで、お返事とさせてもらいたいと思います。
 自作についてたらたら書くことはかっこ悪いことはなはだしいのですが、いつもの銀桂語りの一端だとでも思っていただきたい。


 以前に書いた『銀さん浮気考』が元になっているわけですが、それだけというわけではありません。
 直前に書いた吉原編妄想漫画書いてて、『ヅラが、本当に自分の道を貫かなきゃいけなくなったとき、どうするんだろう』と思ったことも合わさってます。
 ヅラは、きっと誰よりも銀さんの幸せを願っている。そして、自分がいなくなることで銀さんの幸せが欠けてしまうことも分かっている。でも、ヅラが自分を貫かなきゃいけないとき、銀さんを傷つけることは避けられないかもしれない(ここら辺、ヅララスボス説準拠)。
 そのとき、もしも銀さんにヅラの代わりになれるような人がいたら。
 ヅラのように、銀さんの隣に立って、銀さんと同じものを守ってくれる人がいたら、ヅラは安心してその人に銀さんを任せられるんじゃなかろうか、と。

 土銀土にしたのは、別においらが最近土銀土萌えだとか言うわけではなく(でも最近、なんとなく理解できるようになってきた)(前は理解できなかったのかよ)、ヅラがそういうふうに認められる相手って言ったら、土方くらいしかいないだろうなあ、って基準です。もしくは、リーダーだな。
 もしも相手がぱっつあんだったら、『いや、新八くんじゃ無理だろ、銀時の負担が増えるだけだろ』ってなると思うし、もっさんなら、『あー、別にいいけど、とてもじゃないけど同じもの守るとかそういうことできないよね、あいつ。俺がフォローしなきゃ無理だよね』ってなって、結局三人でずるずる続くと思うし。
 うちのヅラは、時々銀さんに『お前、リーダー嫁に貰っちゃえよ』発言しますが、それはこの辺由来です。リーダーなら、銀さんを支えることが出来ると思ってる。ちっちゃいけど、器は大きいリーダーだから。今はまだ子供だけど、その内、自分よりもしっかり銀さんを支えてくれると思ってる(ただし、銀さんにその気がゼロ)。

 ラストの手紙は、もう、ここら辺、やおいとか関係ありません。
 普通に原作のヅラが銀さんに対して思ってることってこうだろ、と思って書いてます。
 世界を一番憎んでるはずの銀さんに幸せになってほしくて、だから銀さんを幸せにしてくれる万事屋が大好きで、幾松さんや西郷さんみたいにかぶき町で誇り高く暮らす人々を守りたくて、だからこそ自分はその人々と離れていなければならない。
 史実の木戸さんが、人々のことを考え続けたからこそ、戦争を選択せざるを得なかったように、ヅラも大切なものを守るために大切なものを手放していくのでしょう。

 いうなれば、これは私が考えてる『ヅララスボスルート』のBパターンなのです。
 ヅラの道が銀さんの道に干渉してしまう、そこで激突してしまうのがAパターン。回避策をとったのがこのBパターン。
 ちなみに、もしも『銀魂』が高杉ラスボスルートだったら、近桂結婚EDだと思ってます(おねプミは高杉ラスボスルート後の世界)。で、ヅララスボスルートなら、銀桂結婚ED。
 だから、これは最後まで銀桂なんです。

 私はこれを『銀桂の決別』としては書いてません。
 どっちかといえば、『ヅラが銀さんを置いていっちゃった話』です。
 きっとこの二人は、二人で額突き合わせて懇々と話し合って、『それじゃあ、お互いのことを考えて別れましょう』って握手して円満な離縁をしない限り、何度別れても、何度でも巡り合って、何度でもやけぼっくいに火がつくと思ってます。そんくらい、魂の奥底でお互いを必要としている二人だと思ってます。
 そこらへんは、『僕の名は君の夜』で。
 
 

あぁ恋しさが苦しいのなら 君の優しさは僕に喰われてしまえ
君もいつかは消えてしまう身 だけど泣かないで僕と夢を見るんだ
(サンボマスター『君の声は僕の恋 僕の名は君の夜』より)