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2007年10月26日

ステーシーの美術・再殺部隊

 高桂。

※要注意内容です。


 鬱、グロ、死にネタ、女体化、パラレル、全ての要素を含みます。
 大槻ケンヂ『ステーシー-少女ゾンビ再殺談』、及び筋肉少女帯『ステーシーの美術』に登場する架空のモンスター『ステーシー』が元ネタの作品となります。元ネタの設定が何の説明もなく出てくるのでお気をつけください。
 また、『ステーシー』の内容ネタバレになりますのでご注意ください。

 要は、私が『ステーシー』が大好き過ぎて書いたものです。

 高桂編『再殺部隊』、銀桂編『おもちゃやめぐり』、坂桂編『リテイク』。
 出来るだけ、順番に読むことを推奨。『ステーシー』を知らないという方向けの設定はこちら



 桂にニアデスハピネスの症状が現れた時、高杉はひそかに喜んだ。桂はとても美しい面差しをしていたが笑うことの少ない娘で、高杉は常ながらもっと笑えばいいのにと思っていたからだ。先生の葬式にニコニコと笑いながら参列する桂を見て高杉は幸福感で満たされた。お前を必ず再殺してあげる。先生はぐちゃぐちゃに食い散らかされてしまった。だからその代わりにお前は必ずきれいにもう一度殺し直してあげる。お前のその美しい左足の小指の爪から白く柔らかな耳たぶまできれいに165分割してあげる。先生の分まで、きれいに切り分けて、きちんと並べて、整然と虫ピンで止めて、そしてその前で俺は自らの命を絶つのだよ。なんと美しい最後だろう。それで俺とお前の円環は閉じるのだ。世界の歪みに巻き込まれてお前は死んで、そのお前を俺が殺し直してあげて、そして俺とお前は世界から切り離され真実二人だけの円環世界へと行けるのだ。故に高杉は桂が銀時へと自らの再殺の権利を与えたことに絶望し、それを拒否した銀時へ失望し、桂がステーシーへとなる前に殺そうとした銀時を斬り殺して165分割して燃えるごみの日に捨てた。桂をきれいに165分割するために購入した『伝統の職人技が冴える! セラミック製最高級日本刀マサムネ』はすっかりと刃こぼれしてしまい(銀時の骨が無駄に丈夫だったからだ、忌々しいやつめ)、仕方なく代わりの刀をホームセンターへ買いに行って戻ってきたら、既に桂はステーシーになってしまっていた。ああごめんよ、お前が死ぬところを看取ってやれなかった。お前が人食いゾンビとなってしまう絶望の瞬間に、俺はお前の側にいてやれなかった。ふらふらと白目を剥いて居間を徘徊する桂を抱きしめようとしたら、その白く細い指が高杉の顔を襲い左目を抉り取っていった。抉り出された眼球をむしゃむしゃと咀嚼しながら、桂はふらふらと家を出て行ってしまった。追いかけたくとも、目が痛くて立ち上がれない。お前を殺し直してあげるために俺はホームセンターで一番高い刃物を買ってきたんだよ。お前をきれいに切り分けるために解剖学の本も買って計画書まで書いたんだ。関節をどう外すかが一番の難関で、骨の太い部分を避けてどの順番まで切るかまできちんと考えていたのに、だと言うのに、俺がお前を殺し直してあげるためにどれほど苦労したと思っているんだ、なんでお前は俺を捨てていってしまうんだ。桂、桂、俺の愛おしい人食いゾンビ、俺はお前を必ず殺し直すんだ。お前をこんな腐った世界の理不尽に渡したままになどしたくはないんだ。