2007年06月16日
とりあえずの雑感
以下、YGのDVD情報前提の戯言。
なんか、急速にアビが人間臭く見えてきたわー……
往さんとアビなら往アビ派だったのですが、今はアビを受けとはとても思えないので(私基準の受け攻め観→ダメ男はダメなほど攻め)(人間関係をうまくこなせず、思わずレイプやDVに走ってしまうようなダメ男こそ攻め)、別にアビ往視点も往アビ視点も持ってないんですけど。
つまり、アビが江戸元から距離をとったというのが重要点でして。
やっぱり、アビも江戸元を受け止め切れなかったのかなあ、と。
江戸元自身は、とっくの昔に一人で生きて一人で死ぬ覚悟なんか出来てて、その過程として刹那的な快楽に身を任せたり、さいぞさんやお頭みたいな未来あるお子様を可愛がってきたりしてたんだと思ってるのですが、アビはそんな江戸元を救ってやりたいと、自分が一緒に生きてあげたいとしてたと思うんですよ。
でも江戸元は一人で生きれる人だから、むやみにアビに負担をかけたくない。しかし、人の気持ちに聡い人だからアビを無碍にすることも出来ない。で、ちょっとだけアビに甘える振りをするけど、全部は甘えない。演技をしている。アビは演技だとうすうす気付いているけど、そこから踏み込むことは江戸元の領域を犯すことになるから踏み込めない。そこでジリジリしてるのが私のアビ元観だったんですが。
幕間の事件を通して、江戸元の背負ってたものを見て、アビは自分の無力さを思い知ったんじゃないかと。
国の命運自体を握るような神様に仕えてて、そのためだけに生きてて、そのために死ぬはずで、でもそれから逃げようと、下手すりゃ国を滅ぼすかもしれない手段で自分の居場所をぶっ壊した江戸元を見て、自分が共に歩けるとは思えなくなってしまったんじゃないかと。歩きたいのは山々だけど、自分が江戸元に何をしてやれるんだ、と。ただ負担をかけてるだけなんじゃないか、と。
色んなものから押しつぶされて生きてた江戸元にあんなに甘えて、自分まで守らせて、俺は何やってるんだ、と。
その結果が、江戸元から距離をとることだったら……萌えるんだがなあ。
江戸元を一人にすることになる辛さと、自分がこれ以上江戸元を苦しめる辛さと、江戸元のためになることを何も出来ない無力感で、めっさ悩みまくっていればいいよ! とてもじゃないけど顔なんか見れなくなっていればいいよ! 俺、そういう青臭いエゴ自虐感でジタバタしてるダメ男とか大好きだ!
往さんもそんな感じでアトルに甘えてるわけだけど、アビは往さんほど割り切れないんだよ。自分がそこまでダメだと認められないんだよ。それから目をそらしたくて、江戸元からも目をそらしてしまう。
……ダメだ、なんてダメ男なんだ……(萌え悶え)
往さんもなあ、アトルは一人じゃ生きていけない子だから、甘えるのもアトルのためになるんだけど、江戸元は一人でバリバリ生きていける子だからなあ。『甘やかしてやる』とも言えないし、『甘えてやる』といえば江戸元のコントロール内だし。
奇士の中に江戸元よりも精神的に強くて大人な人がいないってのが、江戸元の不幸だよな……やっぱり江戸元が甘えられる人は朱松様だけだったんだろうか……江戸元の何もかもを受け止めて、『俺が全部なんとかしてやる! 俺がお前の全部を幸せにしてやる!』と言い切れた人は、朱松様だけだったんだろうか……泣けてきた……
アビ、ニナイに対してもそんな接し方してたんじゃないかなあ……
ニナイの気持ちにも自分の気持ちにも気付いていたけど、姉と弟という禁忌と向き合うことが出来ないし、それをどう処理すればいいのかも分からない。だから、自分の気持ちから目をそらして、ニナイの気持ちも無視し続けてきた。
その果てがニナイの異界流しであって、実はニナイが自分のせいで異界に行ったんだとうすうす気付いていたんじゃないかと。でも、それと向き合うことが出来ないから、『妖夷がさらったんだ』と妖夷に憎しみをぶつけることで自責から目をそらしてたんじゃないかと。
でないと、なんでああもニナイが自分の意思で異界に行ったことを認められなかったのかに、筋が通るような気がする……今まで、『嘘だ、姉さんは妖夷にさらわれたんだ』の台詞が腑に落ちてなかったんですが……ニナイが異界に行った瞬間を、あんだけしっかり見てたなら、さらわれただけじゃないことくらい分かるだろうに。それでもああ思ってたってことは、『そう思いたかった』からじゃないかと。
ううん、人間臭いダメな人だ……!
- by まつえー
- at 10:01
- in 戯言
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