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2005年06月23日

木尾士目 げんしけん 6巻(特装版)[マンガ, 感想]

げんしけん(6) 特装版げんしけん 6 (6)

 夜勤明け、眠くて本屋に寄らず、そのまま帰って仮眠とってたら、とらから届きました。仕事はえーじゃねーか。
 今回はげんしけん第二期に続く準備段階的な巻という感じ。故に、キャラ萌え的な要素も多く詰まってて、いい感じw ちょっと細かくレビューしていこうかと。
 それにしてもアレか、帯の『講談社漫画賞落選!』『東大に入るより、こんなサークルに入ったほうが楽しいよ!』は、講談社漫画賞持ってかれた『ドラゴン桜』に対する皮肉かwwww

■表紙&裏表紙
 特装版はスク水オギー、通常版は蓮子たん制服オギー。……正直、制服のほうが萌え度高いんですが……(スク水はやりすぎ)。しかし、つるんでぺたんですなあ、オギーは。
 裏表紙は蓮子たんですが、特装版のほうがイラストが大きくなってるようです。蓮子たん萌えだから得した(´∀`)。あと帯の下の! ろーれぐぱんつ! ろーれぐぱんつ!!
■中表紙
 割と普通のかっこのオギーさん。こういうかっこだと、筆頭もおかしくないなあ。
■31話『かしまし娘+1』
 オタク的論争をするオギーと大野さん。あー、あるあるある……
 『私にできないロリキャラをここぞとばかりに』 ……しかたないべ、その乳じゃ……
 咲ちゃんの巧みな話術に翻弄されるオギー。ダメだな、田舎っ子は。騙されやすくて。あれよあれよと脱がされる羽目に陥ってしまうオギーがエロス。
 蓮子たんオギー&KOS-MOS大野さん。相変わらず大野さんの乳は凶器や。豊満や。
 この話のメインはやはり、ラスト3ページ前の満面の笑みの大野さんとちょっと微妙な表情のオギーでしょうか。オタクである自らをおおらかに受け入れエンジョイしまくる幸せそうな大野さん、それを認めきれないオギー。大野さんとオギーのこういう対比描写は今後の中心的話題となりそうなので、細かく追っていきたいですね。
■31話・その後
 田中アイが、冗談抜きでほんとっぽいのが怖い。
■32話『フタリノセカイ』
 ……アフタで読んで泣き、単行本でもやはり泣き……。もはや伝説の域まで達した『オタクと一般人のラブストーリー』。電車男よりこれを読んで泣け。
 班目にとって『好きだけれども別の星の人』故に『好きでも諦めがついてた』咲ちゃんが、本当は別の星の人じゃなく、身近にいる可愛い女の子だったことが分かってしまう話。これで斑目の属性が『片思い』から『悲恋』にステップアップされたのことよ。
 『いやもう本当、いっそのこと、別の星の人でいてほしかった』 このセリフ辺りから鼻の奥がつーんとしてきて、ラストにかけて涙どばー。本当に、心の底からの本音であろうことが、より悲しい。
 ラストの目を閉じる班目を、『それでも諦めた』と取るか、『覚悟を決めた』と取るかで話全体の受け取り方が違うと思います。私は後者かな……
■32話・その後
 ベーコン、おいしそうだな……
■33話『変・身!!!!』
 エプロンしてガンプラ作る大野さんがきゃわゆい。久々に普通に可愛い大野さんのカットかと。
 『ロリ』『おでこ』『ツンデレ』 一応、蓮子たんの属性なわけねw
 素直じゃないオギーを弄ぶ大野さん。ああ、黒い、黒いよ大野さん(笑)。そして艶っぽいよ。Sだな、この人。弄ばれるオギーもMだな。
 オギー田舎っ子バージョン。ああ、ダサっ子……東北弁……田舎っ子……萌え(そっち属性があるらしい)。この、どーにも中途半端なスカート丈がまた。
 プンスカしつつも着々と攻略するオギー。というか、この買い方はコミフェス二回目の子の買い方じゃない。プロの買い方だ。地元の即売会では、かなり鳴らした口だと見た。東北・北陸地方で頻繁に即売会が行われてるのって、仙台か金沢くらいしか思い浮かばんのだが……
 前回のコミフェスで、大手とつながりが出来たらしい笹原。これが今後の複線となってくるかどうか。
 誘い受け全開オギー。……だから、だからそういうところが弄ばれるところなんだと……かわいいよオギーかわいいよ。
 そしてやはり、『楽しそうな輪』に加われない自分を自覚してしまうオギー。自分で自分を認めない限り、その輪に本当に加わることは出来ないのだ、と、彼女が本当に気付くのはいつの日か。
 ばいんばいん大野さん。……横に、横に揺れた……!
 カバンぶちまけ。コミケ三大悪夢の中でも1、2を争う悪夢を二回目にして経験してしまった彼女が哀れです。基本的にロイエドっぽいが、34話を見たあとではエドロイにも見える。どっちだ。少なくとも彼女の趣味なら、エドよりもロイのほうが受け度高いはずだ。
 逃亡オギー。本当に自爆娘でもう……萌え(笑)。
■33話・その後
 グフ七体目。他ってなんだよ、ドムかやっぱり。
 周囲はどうあっても、笹原とオギーをくっつけたいようです。
■34話『妄想特急大暴走~レールはいつでも平行線~』
 腐女子受けが非常によろしかったであろう回w しかし、ここまで見事に腐女子の思考がトレースされてるマンガははじめて見たかもしれない。腐女子本人が書いたものは、逆に自虐的バイアスがかかって、変にゆがむんですよね。で、それを見た男子が描くものはさらに歪む、と。腐女子の感性は、純粋に感覚的なものなので、言葉では説明し切れないのです。考えるな、感じろ。の世界です。
 冒頭の班目はそれだけで、『痩せぎすリーマン萌え』属性がある人にはたまらんカット。エロい、エロいぞ班目。
 『ネクタイなんか田中が作ったやつだもん』 『王様の仕立て屋』6巻を読んだあとだと、そうであってもおかしくなく思えるぜ。
 ネクタイ引っ張りシチュエーションは、腐女子萌えツボとしてかなり一般的なものなので、男子の皆様は気をつけましょう。妄想されます。
 コミフェスサークル参加を決めたオギー。今からハレガン参入は厳しいと思うが、まあ好きなものを書くがいいさ……
 『私には無理だ、逃げらんね……』 オギーの心の決着は、半年後に引き伸ばされる様子。それまで煩悶するオギーに悶えまくれ、ということですかw
 『間違いなく、班目先輩が受けだよね』 俺も俺も(´ー`)ノシ
 エロいよー、オギーの妄想エロいよーw
 オギー、画力上がってる。上手いじゃん……でも、私的に笹原は犬系攻めかな。班目が流され受けってのは同意だけどな。
 誤解する(もしくは、見抜く)咲ちゃん。しかしアレで笹原と見抜くってことは、彼女の二次元視力も上がってきてるな。そろそろ中学生キャラと小学生キャラの見分けもつくようになってきたに違いあるまい。
 ウキウキ咲ちゃんと否定するオギー。まあ、今のところ、本当にオギーに恋愛感情はないんでしょうが。咲ちゃんの眼力は3年見通すからなあ……
 『笹原さんと斑目さんでホモネタを想像してました』 ……そこまでぶっちゃけなくても。『笹原さんをモデルにマンガの練習してました』でいいじゃないか。
 班目美形だな、おい。しかし、これで斑目と分かる咲ちゃんにとっても、班目はそれほど印象悪くないらしい。すくなくとも、外見的にキモいとは思ってないのであろう。服を買った回でも好印象だったしなあ……ハードルが低くなってきている。うむ。
 『いっそからますか?』 別の意味で誤解されるに500円。
 理解はあるが趣味が合わない大野さん。私もどちらかといえば、属性的にはオギー側の人間です。
■34話・その後
 フツーの方に不快感を与えぬよう、名前が伏せられているのだろうが、それが逆に妄想力を刺激する『いろはごっこ』状態再び! ……魔王 *1 は高坂だな。間違いない。
■35話『ふとんがふっとん……』
 扉絵のパジャマ大野さん。ナンダコレハ! 田中か! 田中の部屋か!! 視線の先は田中か! 死ね田中!!!
 笹原妹、どんどん可愛くなるなあ……キャラ的には、まだアレだけど。
 マンガの描き方読みながらオタクを否定するオギー。ううーん、アンビバレンツがw
 フワフワしつつも、本心はかなりマジであることが丁寧に描かれる笹原妹。本当にこういう描写にかけちゃ、木尾の手腕はすごい。咲ちゃんへの電話のセリフは、ギャル言葉ではあるものの内容的には受験生の不安な心情をかなりしっかり描いている。上手いなあ、本当に。
 結局専門学校生かよw
■35話・その後
 本当に、何をそんなにやり取りしているのか……
■36話『卒業症候群』
 扉絵の笹原妹が美少女だ……
 少しずつさびしくなる現視研を、大野さんの微妙な表情を通して丁寧に描く前半。……さびしいよなあ、大野さん。大野さんが本性全開でアレだけ楽しそうにおたくライフを過ごせたのは、咲ちゃんまで含めた現視研メンバーのおかげなわけで、そういう意味での大野さんの現視研に対する思い入れがものすごく強いものだったのでしょう。好きな人もできて、親友(と呼んでも差し支えあるまい)も出来て、その場所が少しずつ自分から離れていくのがさびしくてたまらない。
 がんばれ、大野さん。
 久々のくじアン。副会長の結婚式。……セリフも無しで、ここまでよくキャラ性を表現しきったものだよなあ。会長が副会長を大切に思う気持ち。副会長が会長を大切に思う気持ち。そして、子供っぽく素直ではないけれど、アレックスが副会長を大切に思う気持ち。……いいシーンだ。これだけで泣ける。
 家庭に入る北川さん。……なんだとー! まあ、その……お幸せに。くそ、ヤリヤリなんだろうな、今頃……
 高坂との将来を考える咲ちゃん。……こいつと結婚は、やめといたほうがいい気もするけどなあ。でも、32話扉絵を見る限りじゃ、ものすごくラブラブだしなあ、この二人。どうなるんでしょ。
 いつでもどこでもヲタ話。ああ、ステキなボンクラライフ。ねー、おたくってどこでもおたく話するのよねー。どうしようもないよねー。……リアルやわぁ。
 大学のすぐ近くに就職する班目。鳥坂さん化が進んできましたよ(笑)。これで咲ちゃんとの間も繋がったわけで、まだまだどう転がるか分かりませんな。
 大野さん会長就任。オギーとの確執がどうなるか、さらに見ものです(笑)。
■36話・その後
 クッチー影うっすー……もっと内面が描かれればいいキャラだと思うんですが。久我山並みにはじけるの遅そうなキャラだ。
■書き下ろし(撮り下ろし?)&おまけまんが これだけのために忍先生フィギュア作ったのか、と思うと、木尾さんのサービス精神には、ほんと、頭が下がる……お疲れ様でした。
 カバー下には、大野さん&咲ちゃんフィギュアがw

 長くなりすぎたので、同人誌の感想は続きで。


*1 : 最近出来た言葉で、『801的に最強のキャラ』を刺す。『801的に最強ってなんだ』という時点から理解できない人は、理解しなくていい言葉。

投稿者 アミ : 2005年06月23日 14:37

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